男

190cm

メリケンサック

体力型

ノコギリ

回復特化型

パンチと同時期か、それより少し経った時にオリガミ工房へやってきた文房具。 同じくヒトの姿で生活していた経験があり、力仕事をすることが主な使われ道だった。 本を読む機会もあり、特に漢字の形を気に入っていた。 一度でいいからこういった文字を使ってみたかったのだが、仕事では全く役に立たないので結局これといった勉強はせずに終わった。
ブンボー軍団の中では一番戦闘力が高く、軍団となってからは暇を持て余せばリング島でトレーニングに明け暮れている。 喧嘩が好きなので骨のあるヤツを常に求めているが、ハリボテ兵もあっという間に木っ端微塵にしてしまうので、力も持て余している。

オリガミ職人がいのち折りの練習をしている時に受けた魔力が蓄積され、ヒトの姿になった。
初めは変身する気などなかったが、先に変身していたハサミから誘われた結果、職人の仕事を手伝うように。
モノとしての役割を果たしているためヒトの姿になって何をすればいいのかと考えあぐねていたが、 ハサミからは「ヒトになったことに意味がある」と言われ、さらに思案する。 職人と話す中で彼の表情がだんだんと緩くなっていく様子を見て、ようやくヒトとしての役割を理解していった。

ヒトはヒト、モノはモノとハッキリ区別している。持ち主に使ってもらうことで恩は感じるものの、それ以上の深い情を向けることはない。 オリー王の僕（しもべ）になった時も、抵抗なく受け入れていた。 "所有権"とはヒトが勝手に作ったルールであり、自分には関係ないので、自分を使ってくれるのなら、誰であろうと気にしない。
そのことでハサミらは「冷酷なやつ」と罵られているが、その意味を理解する日はきっと訪れないだろう。

消耗品なのでテープが換えられるたびに記憶もごっそり抜け落ちてしまう。オリガミ職人のことは、先代のほうも現在のほうも全く覚えていない模様。 テープ台さえあれば意識を引き継げるので多少の融通は聞くものの、精神は少しずつ更新されていく。昔は感情を見せないミステリアスな男だったが、今はかなり粗暴な振る舞いが多い。
パンチとの記憶もほとんど思い出せず、よく相手を悲しませている。 こういう性質だから仕方がないと自分では割り切っているものの、身近な存在を傷つけてしまうのはいたたまれない。 だからといって改善策も無いので、相手には諦めてほしいと思っている。

オリガミ工房ではオリガミに使われることは稀で、壁に紙細工を装飾したり、机の上のゴミを取ったりする時に使われていた。
よって、しばらくは自分が掃除用具なのだと勘違いしていた。その影響もあってか、かなりの綺麗好きである。少しでも塵や埃があればすぐに掬い取って周りを綺麗にする。

自分の番が来るまでは、イロエンピツ、わゴム、パンチの遺品をこっそり回収して、大事に保管していた。

愛用のスクーターを乗り回して爆音を鳴らす。工房にいた頃夢見ていた、風を切って走る爽快感を味わっている。 スクーターが壊された場合は全力疾走で突っ込んでいく。見た目通りの体力を持ち合わせている模様。 髪の毛や服はテープに換えることができ、触手のようにして自在に操ってくる。 鞭のように引っ叩くこともできれば、紐状となって巻き付くことも可能。臨機応変に戦い方を変えていくので対策も困難である。

テープの力でどんな壁や崖も悠々と越えることができる。降りる際は命綱を作って安全に行う。キノピオを壁に貼り付けた際もこの能力を使っていた。 また、修繕も特技としており、自身を回復させることで長期戦が可能となった。かなりしぶとい存在である。 粘着力も強力なので、剥がすと貼り付いていたものがそのままくっついて破れてしまうこともある。一度貼り付かれたら、ただでは済まないという覚悟を持つべきだろう。

テープを使った戦闘方法を主体としている。 長い髪を活かしてしなやかな立ち回りをしてくる。
壁や天井などにも張り付いて、高低差をつけた攻撃もできるのだが、拠点が天空の真下で屋上ということもあって活躍の場面はほとんどなかった。
走り屋なところはそのままなので、爆音を鳴らすのは平常通り。愛車から火花を散らして威嚇したり、そのまま火傷を負わすことも造作じゃない。

修繕ができるのであれば、破壊することもたやすい。弱点を狙って力強い攻撃を打ち込んでくる。
武器は刃物ではあるものの、扱い方はハンマーに近く、遠いところからでもぶんぶん振り回し、自分の周りに竜巻を起こす。
近づけば刃の餌食となり、遠くからの攻撃は突風が受け付けない、強固の守りを手に入れた。
ただ、使いすぎると疲れるので武器を振り回したあとの隙はかなり大きい。消耗も激しいので諸刃の剣である。