天真爛漫で、自由気ままに冒険するのが大好きな少年。
見たものを自分の色鉛筆で絵にしてくれる持ち主たちのことも気に入っていた。
紆余曲折を経てオリガミ職人のもとに来た時は、部屋の中に閉じこもっているだけの彼に辟易としていた。
新しい肉体を与えてくれたホッチキスや、キノコ島の外へ出してくれたオリーへは感謝しているが、
自分を使って絵を描いてくれる人ではなかったので、今でもイロエンピツの中ではオリガミ職人が最新の持ち主である。
また、今ある12色の鉛筆はオリガミ職人が用意したもので、もともとは全く違う色の鉛筆だった。
しかし、彼自身の意思は箱のほうに宿っているのであまり関係はない。
本人も元の色鉛筆が何色だったのかは忘れてしまった。
その人が好きな色を使えばいいし、自分の箱に入るものが色鉛筆ではなくなってしまってもいいと思っている。
そもそもオリガミ職人は、紙をいれるためのケースとして彼を手に入れている。
ちょうど鉛筆が入るサイズであったこと、これがもともと色鉛筆のケースであったことに気付き、自分が持っていた色鉛筆を入れるようになった。
12色の色鉛筆は、ちょうどこの箱に収まった。
つまり、職人が手に入れた時にはすでに鉛筆が入っていなかったということになる。
特に性自認はなく、生まれてきたのがいつなのかも覚えていない。
肉体を与えられる際にホッチキスに「動きやすい体」をリクエストした結果このようなかたちとなる。
おそらくこのブンボー軍団の中では年長。
そのことを本人はよく理解していないが、セロハンテープから「兄貴」と呼ばれることを少し嬉しく感じている。
これまで数々の絵描きと旅をしていたイロエンピツだが、彼を手に入れた絵描きたちは才能を開花させたあとすぐに行方不明となってしまう。
残された白い紙のそばに転がる色鉛筆は、その絵描きの身につけていたものの色によく似ていたという。
自由気ままに旅をする流浪人。
自分がその場で拾ったものを武器にして戦い、臨機応変に動き回る。
特に罠を仕掛けるのが得意で、そのための知識もある程度備わっている。
オリーから鉛筆型ミサイルを受け取った時はかなりテンションが上がっていた。
蹴りを得意とする戦士。
色の力を宿し、鉛筆型のブーツを武器に12種類の属性を使い分ける特殊な能力も持っている。
脚を振るえば色彩豊かなエネルギーを放ち、波動弾を出すことができる。
近づいてくる敵にも、その得意の足技で噛み付くように挟んで攻撃する。