好きなものは賭け事と酒と寝る前のタバコ。
他人を信用しておらず、オリガミ工房で働くことになってからも一人でいることが多い。
先輩ぶりたいパンチにはよく絡まれているが、軽く追い払っている。
オリガミ職人の計画には協力しつつも、職人の人柄はあまり好ましくないと感じている。
いつか職人の首を取ってやとうと画策しているが、
彼に心酔しているイロエンピツやハサミに邪魔され、ことごとく失敗している。
職人も命を狙われていることは知っているが、こうした頼れるボディガードがいるので安心してコーヒーを啜ることができる。
モノとして生きることに幸せを見出しているイロエンピツとハサミのことは理解できないため、分かり合うことはない。
わゴムの素顔を知ってから、彼に興味を持つようになった。
見た目を変えて他者を演じる彼と、感情を表に出さないことを生業としている自分を重ねているところがある。
とはいえ、わゴムほうは素直な性格で嘘もつけないので相違点のほうが多いのだが。
意識していくうちに、彼のひとつひとつの所作や細かいクセまでもがたまらなく愛おしく思えてきた。
わゴムには「その人相の悪い顔が好み」とだけ伝えているが、本当はより深い部分を愛でている。
わゴムからは変わった趣味の持ち主だと思われているが、想いは受け止めてくれている。
男性として振る舞い、そう自認しているが、実際は両方の性を持つ。
この解釈のパックンフラワーは両性花であり、人肉を抵抗なく食べることができる。
出身地は不明。幼少期に親に捨てられるように"施設"へ預けられる。
自分がヒトであることを自覚しており、モノになることを拒絶していた。
ゆえに施設内では素行の悪さが目立ち成績も下位。卒業をする前に、不良品として破棄されるところだった。
施設から廃棄場に運ばれたが、そこの管理人に見初められて購入される。
不良品(人肉)の処分と、世継ぎを産ませるための道具として使うのが目的だった。
本人としては、"セロハンテープ"ではなく本来の自分の能力を買ってくれたと感じてあまり悪い気はしなかった。
しかし度重なる重労働と非条理な暴力により精神的余裕は失われていく。
ストレスや栄養失調などが続いて成果を上げられないまま、最終的には「使えない」と言われ焼却炉に放り込まれかけている。
結局"道具"として扱われたことへの怒りから返り討ちにし、廃棄場ごと焼き払った。その際、片目を失い、全身を大火傷した。
皮肉にも、セロハンテープの能力で身体を保護して生きながらえたのだった。
その後は自分がモノであることを隠し、ギャンブルでイカサマを繰り返しながら生きていたところ、オリガミ職人に目をつけられた。
工房で働くのも、ギャンブルで大敗したそのツケを返しているからというだけであって、用が済めばさっさと工房から出ていくつもりである。
人を騙くらかして惑わせるような精神攻撃を得意としている。 必要とあらば声を荒げて怒鳴り散らし、相手を萎縮させることもできる。ナイフで脅すのは最終手段。 素行が悪ければ戦いの手口も汚く、透明なテープを使ったイカサマやトラップは使い放題。 どれだけヘイトを買おうがお構いなしで、道理も存在しない。 いかなる勝負でも勝つことが全てであり、勝ったほうが正義と考えている。そのためならば命も削ってみせる。
廃棄場の処理をしていくうちに見つけていった戦闘スタイル。 食事をする時や、モノを解体する必要があった時にこの能力を使う。 武器はノコギリとしているが、小ぶりの刃物ならどれでも使いこなせる。 肉を切ることに躊躇いはなく、敵をテープで拘束したあと、少しずつ切り刻んで弱らせる。 そこから生命力を測り、しぶとく生き残った人間の肉を喰らっている。 刃を入れず、ただ宙吊りにすることもあるが、これは道楽の意図が強い。
いかなる状況でもその場を嘘で取り繕えて頭がよく切れる。その知恵は、不要な戦闘を回避するためのものである。
実は戦いは得意ではなく、戦闘能力だけで考えると軍団員の中では一番低い。
虚言を吐き、それを本当のように思わせる強気な態度を取ることで、元のフィジカルを引き出している。
低い攻撃力も、素早く蓄積させていくことで補っている。
処刑台の上で祈りを捧げる聖職者。処すべき相手を丁寧に殺すことができ、そこに一切の惑いは無い。
火傷の痛みを解放し、感覚を麻痺させることで、多少のダメージなら一切ひるまない。
ただし少しずつ自分の体力は下がり寿命も縮めているような状態なので、このスタイルを長く保つことはできない。
職人を喰らう時はこの姿でやりたいものだと夢見ているが、オリー王の手によってその願いも叶わなかった。