ボロドーの青年。
貧困な街で生まれ育ち、物心ついた時には盗みの技術を覚えていた。
他人から盗んだ顔面を使い、声帯までもその人のものに変えられる不思議なチカラを持っている。
そんなチカラを使いながら生きてきたために、彼の本来の姿を知る者はいない。
よく見せている三白眼の少年の顔も、彼の素顔ではなく、謎に包まれている。
パンチ自身、どこで盗んだ誰のものなのかイマイチ覚えていないらしい。
一枚の紙からどんなものにもなり得るオリガミのチカラに興味を持ち、職人のもとへ。
キノコ族の顔面はどれも無個性で、そこにはあまり惹かれなかったようだ。
どちらかといえば、紙の材質や色合いのほうを魅力的に感じている。