まず前提として、この解釈のセロハンテープとは台とテープが別々の肉体と人格を持って生まれてくる。
このセロハンテープは既にテープと台が融合した姿であり、台のほうが本体(宿主)である。
テープの部分は魂のような役割を持ち、セロハンテープの人格を形成している。
生命を維持するためのエネルギー補給として、定期的に"糊(のり)"を経口摂取する必要があり、彼にとっては薬のようなものである。
はじめは、なんの能力もない未熟なただのテープカッター台だった。
臆病な性格で人見知りなところもあり、よくオリガミ職人の後ろに隠れるような毎日だった。
しかし、モノとして役に立ちたいという願いはしっかり持っており、体も十分に育ったところで、テープと融合。ようやくひとつの生命体として完成した。
テープ側は気性が荒く粗暴な男であったため、二つの精神が一つになったことで性格もまざり、現在の威圧的で悪ぶったものに至る。
同じく道具の入れ物として、イロエンピツとは境遇が似ている。
イロエンピツもまた色鉛筆を入れるケースが本体ではあるのだが、彼の場合は生まれた時から色鉛筆と共にあり、既に一心同体のようなもの。
ただ、イロエンピツもセロハンテープのことは心配なので、人生相談なんかをたまに引き受けている。
パンチとは、まるで歳の近い兄弟のように仲良し。彼らはいつも一緒に遊んで、その絆は非常に強い。
パンチはセロハンテープにとっては兄のような存在であり、セロハンテープの人格が変わってからも、その関係性は変わることなく続いてる。
彼はセロハンテープの変わり果てた姿を受け入れ、支えることに躊躇いが無い。
そんな彼の優しさや寛大さは、セロハンテープの心に安らぎと希望をもたらし、彼を前に進ませる力となっている。
セロハンテープ自身もまた、パンチの存在を強く感じ、彼がいることで心の支えとなっていた。
一方、ハサミとの関係は、生命線のようなものである。
セロハンテープは食べるものに気を使わなければならないため、自身の栄養管理は全面的にハサミに任せている。
ハサミもまたセロハンテープのことは気がかりなため、彼の健康と安全を常に心配し、注意深く管理してくれている。
彼らの関係は、まさに相互依存的であり、互いに欠かせない存在となっていた。
風に乗る感覚に快感を覚え、その特別な力を得た者。
体内のテープを燃料とし、その特殊な能力を活かして高速で移動できる。
しかし、長距離を走ることはほとんどない。彼らの魅力は速さと機敏さにあり、短距離でのスピード競技において活躍する。
戦いは常に一瞬の駆け引きで決まるのだ。
みんなに支えられながら育ったセロハンテープの恩返し。
失った仲間たちの意志を引き継ぎ、声を張り上げる。
また、武器の太鼓で鳴らした音波を使用し、敵を攻撃することもできる。
鈍器としても機能し、連打撃ちが可能。相手に防御の隙を与えさせない。
速さと強靭さを極めたエキスパート。さらなる高みを目指してバイクから転向した。
結果、動きはますます迅速かつ正確になり、止めることは困難となった。
常に先頭を走り抜け、その後ろ姿はまるで風のように素早く、確実に次なる勝利を目指していくだろう。
彼らの唯一の敵は、カミのチカラのみであり、その力に打ち勝つために彼らが決して諦めることはない。
肉体を鍛え上げ、テープでできた強固な鎧を身につけた勇敢な戦士。
彼らは己を鼓舞し、どんな相手にも臆することなく立ち向かう。
その柔軟で力強い肉体と鎧で身を守り、敵の攻撃を跳ね返す。
常に前線に立ち、仲間たちを守るために戦い、その存在は戦場での希望と力になるだろう。
これ以上何も失いたくはないから。