性別
身長
164cm

オリガミ職人という役割を与えられた若いキノピオ。
一人静かに作業できる場所を探していたところ、あの孤島に辿り着いた。
すでに建物があり、彼は導かれるようにして入っていく。
いつ誰がなんのために建てたものなのかは知らないが、考えたところで答えが出てくるわけでもないので、 気にせずオリガミを折る作業へ没頭していく職人さんなのだった。

太古の昔、大海原はひとつの大陸であり、島も地続きとなっていた。キノコ島の家も、当時はカミを祀る祠だった。
そのためあの家にはカミのチカラが宿っているとされ、ちょっとやそっとじゃ壊れない作りとなっている。
彼がいのち折りを成功させてオリーを誕生させられたのは、この建物の影響が強く、彼自身には突出した特別なチカラは無い。

文房具に意思があったり、それらが兼ねてから異常なチカラを宿していたことは知らなかった。
しかし、自分の作品を共につくってくれる仲間であると認識しており、話しかけることもよくあった。
これは、引きこもりだったオリガミ職人が作り出したイマジナリーフレンドに話しかけていただけのことで、 もちろん、相手とコミュニケーションが取れていたわけではない。

作品をつくると時間も忘れて作業に打ち込む悪い癖がある。
地下(これもすでに存在していた)に作業場を設けていることもあって、今が朝なのか夜なのかほとんど把握していない様子。
オリガミ祭りのためにオリガミ城を作ることになった時はほとんど缶詰状態になっていたのだが、 何日も顔を見せないのを心配した船乗りが作業場をのぞいてみると、衰弱したオリガミ職人の姿があった。
以降、船乗りは毎日彼の生存確認のためにキノコ島へ赴くようにしている。