？

165cm

双剣

バランス

刀

攻撃特化型

オリガミ職人から動力を得た最初の文房具。 職人には文房具をヒトに変えるためのノウハウを持ち合わせていなかったが、いのち折りに使ったチカラが近くのモノにも影響を与えた。
職人の手元にやってきた頃から確かな意志を持っていたハサミは、 職人と同じ種族に変身して、作業の手伝いをするようになった。 主な仕事は、いのち折りの練習によって生まれたオリガミ‥‥出来損なった命の生命活動を遮断させる役割。 職人が病んでしまわないように、汚れ役を自ら買って出たのである。
オリー王が誕生するまでは、 職人のチカラの影響を持った他のモノにもいくつかヒトの姿になるよう提案している姿も見られる。 そして、それに唯一乗ってくれたのがセロハンテープだった。

セロハンテープもハサミと同様にいのち折りの失敗作を処分する役割を担っており、ハサミが切り刻んだオリガミを片付けて焼却していた。 灰にして海に還すまで、セロハンテープは、じっとオリガミの成れの果てを見つめていた。
いのち折り制作以前は、主に切り絵を工作する時に使われていた文房具でもあったため、ヒトになってからも自身も切り絵を作るのは得意。 そうして作られた切り絵兵には自分の魔法を分け与え、まるで生きているかのように動かしている。 あくまでも操り人形であるため、意志は持っていない。 職人がいのち折りの作業をはじめてから切り絵を使って遊ばなくなってしまったことを少しだけ根に持っている。

職人がオリー王の手によって封印され、持ち主が変わった時には拒絶反応を起こし、新しい持ち主に手をかけている。 だが、王のチカラには敵うはずもなく、逆に相手に討たれることとなった。 セロハンテープが修繕しなければ、そのまま朽ち果てていたかも知れない。
おかげでオリーの従順な部下に‥‥なるわけもなく、そのフリをしながら、 たまにオリーの千羽鶴の一部をこっそり切り刻んでいる。
しかし一方でオリガミ王国の建国は強く望んでいた。いのち折りの失敗作を処分していく過程で、完成作品に刃を入れることを求めるようになっていった。

暴れることは好きだったのでカミをいくらでも切っていい環境には喜んでいたが、 しょっちゅう怪我をすることでセロハンテープにはかなり迷惑をかけているし心配もさせている。 そんな中でも特に気にすることなく何度も暴れては傷をつけている。
セロハンテープのことも何度か切りつけたが、テープがハサミに切られたところでダメージは入っていないようなもの。
工房の頃からの付き合いで彼とは何かと縁があり、最後まで切っても切り離せない関係となった。

ちなみに、仮面は画用紙で出来た手作り。ヒトの姿になって鏡を見た時に、これまでと違う自分に戸惑いを隠せなかった。 元のハサミの姿と似せるために顔面だけでも覆い被せている。
職人の役に立ちたいという一心でヒトになることは望んでいたが、いざなってみると変化が多すぎて動揺してしまったようだ。
また、性自認も無いため中性的な姿をしている。一応、肉体はどちらか一方である。

宙に浮きながら攻撃するのが基本スタイル。軽やかな身のこなしで空中から刃を貫き、切られる空気の音は冷たく鋭い。 腰の双剣は挟み切ることもできれば針のように刺すこともできる。 刺すのは、主にパンチからの執拗なボディタッチから逃れるためである。 刺しても向こうが改心することはないのだが。
いつもは遊びで戦っているが、ジャケットを脱いだ時は本気の証。どちらかが倒れるまで勝敗が決まることはない。

自分の能力を確かめるかのように、通りすがりのものを無差別に斬り倒す。 近づく者には容赦無く、また、遠くにいても狙われれば最後。目に見えぬ刃が襲いかかってくる。
かまいたちのようなその者の正体を知る術はない。まるで、幻影のような存在である。 一撃必殺の構えをとっているため、防御手段はなく、隙も大きい。一度衝撃を与えればたちまち崩れてしまうような儚い文房具である。

風を操る力を手に入れた二刀流剣士。その双剣を振れば突風が起き、空中を舞えば稲妻のように鋭く輝き、光の速さで直線を描いていく。
おまけに性格もあいまって、その場をとことん暴れ散らかしていく。まるで自然災害のごとく、その力を制御することはなく止まることを知らない。
彼が通ったあとには何も残らず、草も生えない更地となってしまう。

守りを強化して攻防一体型の刀となった。一度相手に攻撃を打たせてからの居合い斬りが雌雄を決することもある。
時に霧の中だったり、影の底だったり、闇の内側だったり。隠れているかのように己の気配を消すことができる。 そして、相手の懐に音もなく突然現れて一刀両断し、また姿を消していく。
一度彼を見失えば、もはや残された未来は無いのかも知れない。