兼ねてよりワルに憧れていたらしい文房具。
肉体を手に入れたことでヴィランらしく悪どいことをしようと考えた結果、
人を高台に貼り付けて拘束するという方法しか思いつかなかった。
拷問としてはかなり有効なのだが、他の文房具からは理解されていない。
顔面に穴を開けるやつや四肢切断に至らしめるやつなどと比べられることも多いため、
ブンボー軍団の中では下っ端だの小者だのと仲間内から下に見られている。
ただ、弟分の気質があるためセロハンテープも基本的には腰が低い。
特に、ホッチキスには頭が上がらない。外では威圧的な態度をとってイキっているので、やはり小者である。
テープは皮膚として全身にまとわりついており、身体中に傷跡がついているのは、
どこからでもテープが剥がせるようにするためである。
首から下が"台"となっており、損傷が激しくなるとトカゲのしっぽのごとく首だけ吹っ飛ばして逃げられる。
首だけで戦うことがあれば、サングラス状の"ギザギザ"を身につけて挑む。
このサングラスはホッチキスに作ってもらったもの。
首だけあれば生命を維持できるが、そのままだと風で転がっていったり皮膚がすぐ傷んだりするのでやはり台はあったほうがいいようだ。
ハサミには羨望の眼差しを向けており、自分のテープもハサミの刃で切ってほしいといつも頼み込んでいる。
しかしハサミから「めんどくさいから嫌」とほとんど跳ね除けられる。
一度、気まぐれなのかあまりにうるさいから向こうが折れたのか、了承されて切ってもらったことがあり、そのテープを懐に大事にしまっている。
一度惚れた相手には粘着質になるタイプで、ハサミにどれだけ冷たい対応をされようが決してめげない。
捨て身で敵に突っ込む無謀な戦士。
敵に対して容赦はなく、その圧倒的な体力を活かして戦場を駆け巡る。
敵を囲うように円を描きながら走り、その瞬発力と敏捷性によって、短剣を使ったダメージを与えてくる。
その勇猛果敢な姿は彼の戦場における存在感を際立たせている。
独自に仕立てた衣装と手作りの武器でテープを操る。日常とは異なり、踊るように舞う美しい姿が見られる。
そのリボンで相手を手繰り寄せたり、テープの渦を作って敵の攻撃を封じ込めたりできる。
フィールドの広範囲にテープを貼り付け、敵の動きを捕らえつつ、牽制していく。