無表情の青年。無口だが声帯はある。
感情を表に出すことが得意ではなく、常にポーカーフェイスである。
だからといって賭け事が得意かといえばそうでもない。頭を使うことが苦手なので、ルールを覚えること自体が難しいようだ。
意思表示や自己主張にも消極的で、誰かに命令されない限りはじっとしている。
放っておくと食事を摂ることも寝ることもしないので誰か一人は彼を見張っている。
パンチは彼に言葉を覚えさせようとしているが、別に言葉がわからないわけではない。
犬が好きで自分でも犬のような格好をしている。
‥‥ということは誰も知らないので、周りは彼のことを「自分を犬だと思っているのでは」と勘違いしている。
ただ、上記の通り主張する意志を持たないため、特に本人から訂正を入れることはない。
「話せ」と命令されれば話してくれるようになるかも知れないが、これまで生きてきた中で言葉を発した機会がないので自分の声には自信が無い。
出るかどうかも不安である。
今は「話してほしい」という"願望"だけ聞き入れているだけなので、それがいつか強く"命令"されるようなことにならないのを願うばかりだ。
クッパ軍団の鉄砲玉だったが大砲から放たれた時に不発に終わり、海へ落下。
キノコ島に流れてきたところでオリガミ職人に拾われた。
キラーゆえに自分が使い捨てであることは理解しており、当時も死ぬ覚悟だった。
治療後も戦場へ戻るつもりは無いようで、キノコ島で新しい生活を迎えることになる。
本人としては、もう自分は死んだものだと思っているのだが、こうして生かせてもらった以上は恩を返そうと思っている。
"施設"出身ではないが彼もまた争いの道具として人間扱いをされなかった者の1人である。
"ホッチキス"という名は「せっかくここでは文房具で集まっているから」と、
互いに仲間意識を持たせるようオリガミ職人が命名した。
そのため、文房具の力はオリー王の呪いよって与えられるまでは持っていなかった。
職人が争いを止めるために争おうとしているジレンマと戦っていること、本当は心優しい人間で気弱であることを知っている。
自分が喋らない分、よく彼が愚痴をこぼしたり相談に乗ってきたりするので、相槌を打ったり打たなかったり、聞いたり聞かないフリをしたりする。
職人が照れくさそうに笑うせいか、多少の愚痴なら許してしまっている。
争いをなくして世界を平和にするなどという夢物語は信じていないのだが、せめてこの島にいる人たちの血が流れることのないよう祈っている。
このように、感情や意志そのものは人並み程度に存在しており、決して心が無いわけではない。ただ、無いように思われてしまうだけだ。
その身を潜めて影からターゲットを狙い撃つエキスパート。目標を正確に捉え、直線上の無駄のない動きで戦う。
自ら囮となって敵の真正面に立つこともある。
その時は攻撃よりも相手の攻撃からの守りや回避することに注視して、積極的にヘイトを買う。そうして味方に攻撃のチャンスを与えている。
拳銃を武器にしているのは、ヘマをした時すぐ自害できるように、という意味が込められている。
相手の行手を阻み、その能力を全て奪い去ってしまう。 また、負傷してもう後がない相手にトドメをさす役割も担っている。そのために首切り鎌を用いる。 ほとんど戦闘に立つことはないのだが、戦いの意志は誰よりも強い。そこに感情や損得はなく、ただただ上の命令に従って事を実行するのみ。 今のところ司令塔であるイロエンピツに従っているが、オリーに呪いをかけられたあとは、オリーの命令しか聞かなくなる。
囮となったあとも戦えるように近接攻撃のスキルも得た。むしろ、囮になって時間を稼ぐことのほうが多くなった。
隙ができやすいリロード時間も短縮され、より素早い動きが可能に。一筋縄ではいかない相手。
格闘武術も長けており、的確に相手の急所を狙ってくる。
武器は相変わらず拳銃だが、刃物を扱うこともでき、いざという時に短刀も隠し持っている。
相手の戦意を喪失させるほどの邪悪なオーラを放っている。
大鎌を引きずったり、自らを燃焼させたりして火花を散らし、煙を上げる。彼が歩けば草木は枯れ、熱く燃え、その場を消し炭にしてしまうだろう。
すでに勝敗が決まっているような戦闘に手を出すことはなく、むしろ向こうから逃げていくほど。突っ込んでくるものは根性のあるものか、命知らずなものだけである。